日々の安眠のためには睡眠の基本情報を理解しましょう。
深い知識は無くても良いですが、基本を押さえ、ちょっと意識すればより効果的な眠りに近づくでしょう。
目次
なぜ人間は眠くなるのか
人類が誕生して以来、「日中に活動し」「夜間に眠る」
この基本サイクルは不変の法則です。
これは、人間が持つ体内時計「サーカディアンリズム」によるものとされています。
サーカディアンリズムとは決まった時間になると自然に目覚め、決まった時間になると眠りに落ちるカラダの働きのことを指します。
現代では文明の発達により夜間の活動も多くなりましたがこの仕組みによるカラダのサイクル自体は大きな変化はありません。
また、「脳の疲れ」もちろんこれも眠気を引き起こす要因となります。
日中の活動時間に比例して脳内のエネルギーが減少するためです。
精神的なもの(悩みや関心ごと)や外的要因、病的要因もその時々で大きく影響しています。
眠りに不安がある?それなら「リラクミン」
ノンレム睡眠の4つのステップ
睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」とがあります。
これは聞いたことがあるもしれません。
レム睡眠=浅い眠り(脳は活動している)
ノンレム睡眠=深い眠り(脳は休んでいる)
ところで、ノンレム睡眠には4つのステップがあることをご存知でしょうか。
【ノンレム睡眠の4ステップ】
- ウトウトしている(寝入ったばかりのごく浅い眠り)
- 寝息(軽いもの)を伴う程度の浅い眠り
- 少し深い眠り
- 深い眠り
1~4まで、時間にして1時間程度で到達します。
その後少しづつ眠りは浅くなり、次第に「レム睡眠(浅い眠り)」に切り替わります。
◆ノンレム睡眠1~4・・・60分 ⇒ レム睡眠 ⇒ ノンレム睡眠1~4 ⇒ レム睡眠
〈ノンレム睡眠開始からおそよ90分後にレム睡眠が終わり、以後そのサイクルを繰り返す〉
レム睡眠とノンレム睡眠「それぞれの生理的特徴」
レム睡眠とノンレム睡眠。ただ、眠りの深さが違うだけではありません。
各状態での睡眠中にカラダに起こる生理的な症状にも違いがあります。
レム睡眠状態の時
- 夢を見る(起きた時に覚えている夢はレム睡眠時のものです)
- 脳が活動している
- カラダがリラックスしている
- 目が半開きになっていることがある(カラダが脱力しているため)
- 呼吸数が多くなる。それに伴い脈拍数・血圧も上昇傾向となる
- 眼球の動きが早い(REM=急速眼球運動)
ノンレム睡眠の時
- 夢を見にくい状態(覚えていない程度の単純な夢は見る)
- 脳は休んでいる
- 筋肉が活動している(カラダの姿勢を保つ)
- 成長ホルモンがが盛んに分泌される、汗をかく
- 眠りが深くなるにつれ呼吸数や脈拍数が減少していく
- 規則正しい深い呼吸
大きく分けると・・・
レム睡眠:体が休んでいる状態
ノンレム睡眠:脳が休んでいる状態
これを90分周期で繰り返しているということです。
レム睡眠時に起きると目覚めが良いです。眠りの周期を理解して起きる時間も調節してみてくださいね。
今回も大変興味深い考察となりました。
朝起きて覚えている夢はレム睡眠時のものなんですね。
ノンレム睡眠時の単純な夢・・・どんな夢を見てるのでしょうね^^